こんにちは!
今日は、ミステリー好きにもコメディ好きにも全力でおすすめしたい、ユーモア溢れる青春ミステリー小説をご紹介します。
それがこちら!
📘 『春期限定いちごタルト事件』米澤穂信(創元推理文庫)
■ どんな物語?
物語の舞台は、私立烏賊川(いかがわ)高校。
主人公の小鳩くんは、無気力で省エネ主義。
そんな彼が、才色兼備でお菓子に目がない小佐内さんに振り回される日々を描く短編集です。
二人が所属するのは「古典部」ならぬ「古典部的」なクラブ活動「小市民倶楽部」。
「目立たず、慎ましく、小市民として生きる」ことをモットーにするはずが、なぜか日常のあちこちで謎に巻き込まれてしまうのです。
■ 読んでみた感想
最初に言わせてください。
このシリーズ、会話劇が最高に面白い!
小鳩くんのやる気のなさと、小佐内さんの可愛らしくも裏の顔がありそうな怪しさ。
二人の軽妙な掛け合いがツボにハマり、ページをめくるたび笑いがこみあげます。
でも笑えるだけじゃない!
日常の中に潜む小さな謎が、最後に「そういうことか!」と見事に回収される快感は、さすが米澤穂信。
そして、事件の解決後に残る小佐内さんの微妙な黒さ……。
ヒロインなのに可愛いだけじゃない、このギャップがクセになる!
お菓子がやたら登場するので、読んでいると甘いものが無性に食べたくなるのも注意ポイントです(笑)
■ コメディー要素の魅力ポイント
- 小鳩くんと小佐内さんの漫才のようなやりとり
- 「小市民倶楽部」というコンセプト自体がすでに面白い
- 学園ものなのに、どこか大人びたユーモア
- 事件より二人の掛け合いが気になるレベルで面白い
■ こんな人におすすめ!
- 笑いながら謎解きも楽しみたい人
- 軽快な文章の小説が好きな人
- 青春小説を読みたいけど甘すぎる恋愛ものは苦手な人
- 米澤穂信作品をまだ読んだことがない人(入門編にぴったり!)
■ まとめ
『春期限定いちごタルト事件』は、
笑えて、頭を使って、そして甘い気持ちになれるという贅沢な一冊。
「日常って、こんなに面白いのか!」と感じさせてくれる米澤穂信の魅力がぎっしり詰まっています。
青春小説でもあり、コメディでもあり、ミステリーでもある。
ちょっと疲れたときに読むと、クスッと笑えて元気が出ること間違いなしです!
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