こんにちは!
今回は、ミステリーでありながら、何度も吹き出すほど笑えて、読後はスッキリ爽快になれる、そんな痛快コメディー小説をご紹介します。
■ どんなお話?
主人公はお嬢様で新人刑事の宝生麗子(ほうしょう れいこ)。
彼女は財閥の一人娘でありながら、なぜか自ら刑事という厳しい現場の仕事を選んだ変わり者。
彼女が難事件にぶつかると、家に帰って執事の影山にぽろっと相談するのですが……
「お嬢様の目は節穴でございますか?」
この毒舌がスタートの合図!
影山は、事件の本質をズバズバと指摘し、見事に謎を解いてしまうのです。
■ 読んでみた感想
最初に言っておきます。声に出して笑いました。
それくらいテンポがよく、セリフのキレが良すぎる!
とくに影山のキャラが秀逸です。
執事らしい丁寧な口調でありながら、容赦のない毒舌を浴びせてくるギャップがたまりません。
しかも、お嬢様である麗子も負けていない。
影山のツッコミにいちいちムッとしながらも、なんだかんだで頼ってしまう――そんな二人の掛け合いがコントのようで、ページをめくる手が止まりませんでした。
物語自体は1話完結型で進んでいくため、通勤・通学中にちょこちょこ読むのにもぴったり。
ただし、電車内で読むと笑いをこらえるのが大変かもしれません(笑)
■ ミステリーとしてはどうなの?
笑いがメインのように思えるかもしれませんが、トリックや推理も意外にしっかりしています。
「なるほど、そういうことか!」という納得感のある解決が多く、ミステリーファンも満足できるはず。
軽いタッチだけど、ちゃんとロジカルに組み立てられていて、
「笑いながらも推理する楽しさ」
を久しぶりに味わえました。
■ こんな人におすすめ!
- とにかく笑いたい人
- 仕事や人間関係で疲れている人(癒しになります)
- 重たいミステリーはちょっと苦手……でも推理ものは好きという人
- ドラマ『謎解きはディナーのあとで』を観たことがある人(原作を読むとまた違った楽しさがあります)
■ まとめ
『謎解きはディナーのあとで』は、
毒舌×上品さ×ユーモア×推理
という、絶妙なバランスで成り立った作品です。
読んだ後はなんだか気持ちが軽くなっていて、笑うってやっぱり大事だなあと実感します。
疲れているときのリフレッシュ読書にも、ちょっとしたプレゼントにもおすすめの1冊。
続編も出ているので、気に入ったらシリーズで楽しめますよ♪
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