こんにちは!
今日は、スポーツ小説でありながら、めちゃくちゃ笑えて、でも泣けちゃう。そんな青春コメディー小説をご紹介します。
それがこちら!
📘 『風が強く吹いている』三浦しをん(新潮文庫)
■ どんな物語?
舞台は、ボロアパート「竹青荘」。
そこに暮らす大学生たち10人が、ひょんなことから箱根駅伝出場を目指すことになるお話です。
- 万年怪我人で、変人リーダーのハイジ
- 天才ランナーだけど世捨て人のカケル
- 漫画オタク
- 筋トレオタク
- 喫煙者で飲んだくれ
- 法学部の秀才
- マラソン未経験者多数
という、「お前らでホントに走るのか!?」という面々が、駅伝を目指す無謀すぎる計画を立てます。
■ 読んでみた感想
最初に言います。
走ってるだけなのに、なんでこんなに笑えるの!?
ハイジが竹青荘の住民を無理やり練習に巻き込んでいく過程が、もう抱腹絶倒。
全員が「走るなんてまっぴらゴメン」って顔をしながら、なぜかどんどん本気になっていく様子が最高に面白いんです。
でも!
爆笑しながら読んでいると、急に胸を締めつけるような熱いシーンが訪れる。
そして最後は涙がボロボロ……。
「スポ根」と「コメディ」と「青春群像劇」が奇跡的に融合している作品です。
駅伝の描写もリアルで、駅伝ファンも大満足間違いなし!
それでいて文章は軽快で読みやすく、スポーツが苦手でもめちゃくちゃ楽しめるのが三浦しをん作品のすごさ。
■ コメディー要素の魅力ポイント
- 個性が強すぎる登場人物たちのツッコミ合戦
- ハイジのブラック過ぎるリーダーシップ
- 練習メニューのありえないスパルタっぷりが笑える
- 「なんで駅伝?」という根本的な疑問を吹き飛ばす勢い
■ こんな人におすすめ!
- 青春ものを読みたいけど重すぎるのはイヤな人
- とにかく笑いたい人
- 箱根駅伝が好きな人
- 頑張る人たちを見ると元気が出る人
- 三浦しをん作品をまだ読んだことがない人
■ まとめ
『風が強く吹いている』は、
笑いすぎて涙が出る → 感動でまた涙が出る
という、泣き笑いの連続が待っています。
読み終わった後は、絶対に走り出したくなること間違いなし!
「走る」って、こんなに面白いんだと教えてくれる青春小説です。
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