今回は、平成〜令和に刊行された現代の恋愛小説を5冊紹介します。SNS世代や現代社会を反映した、新しい愛の形を感じられる作品たちです。
16. 『そして、バトンは渡された』/瀬尾まいこ
あらすじ: 何度も親が変わりながらも、たくさんの“親”に愛され育った優子。彼女が高校生活の中で出会う恋と家族の形とは。
おすすめポイント: 血のつながりを超えた家族の絆と恋。やさしい文章で綴られる深い愛に心が温かくなる。
17. 『夜は短し歩けよ乙女』/森見登美彦
あらすじ: 京都の大学を舞台に、黒髪の乙女と先輩“私”のちょっと不思議でロマンティックな夜の冒険譚。
おすすめポイント: 独特な文体と幻想的な世界観。ユーモアとロマンが絶妙にミックスされた作品。
18. 『ナラタージュ』/島本理生
あらすじ: 高校時代に想いを寄せた教師・葉山との再会。過去の恋を引きずりながら、大人になっていく主人公の揺れる感情を描く。
おすすめポイント: 切なくも強く残る、先生と生徒の境界線上の恋。静かな文体が感情の機微を際立たせる。
19. 『火花』/又吉直樹
あらすじ: 売れない芸人・徳永が、憧れの先輩芸人・神谷との交流を通して、自分の生き方や恋に向き合っていく。
おすすめポイント: お笑いと人生、そして報われない恋のリアルな描写が胸に刺さる。芥川賞受賞の話題作。
20. 『コンビニ人間』/村田沙耶香
あらすじ: 36歳独身、コンビニ店員としての「普通」に生きる古倉さんが、周囲との違和感や“普通の幸せ”について考える物語。
おすすめポイント: 恋愛観・人生観を根底から問い直す、ユニークで鋭い現代小説。共感と驚きが詰まっている。
次回は【第5回:大人の恋愛・不倫を描いた小説編①】をお届けします。ご期待ください!
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