今回も社会人のリアルな恋愛を描いた小説を5作品紹介します。仕事や人生と恋の間で揺れ動く大人の葛藤、静かに染み入る愛情表現が魅力的な物語ばかりです。
41. 『ナラタージュ』/島本理生
あらすじ: 大学生の工藤泉は、かつて想いを寄せた高校教師・葉山からの誘いで母校の演劇部の手伝いをすることに。再会によって揺れる感情が再び動き出す。
おすすめポイント: 過去と現在が交差する切ない恋。静かな筆致で描かれる、許されない愛が心に残ります。
42. 『去年の冬、きみと別れ』/中村文則
あらすじ: 記者である「僕」が追う焼死事件と、その裏に隠された愛と狂気の物語。恋愛とサスペンスが交錯するスリリングな展開。
おすすめポイント: ミステリーと恋愛の融合。読み終えた後にタイトルの意味が胸に刺さる構成力が見事。
43. 『嘘を愛する女』/岡部えつ
あらすじ: 5年同棲していた恋人が突然倒れ、彼の身元を調べるうちに、彼が“存在しない人物”だったことが発覚。彼を愛した自分を見つめ直す女性の物語。
おすすめポイント: “真実の愛”とは何かを問いかける一冊。愛した人が全て嘘だったとしても、それでも——?
44. 『アンソロジー 小説 映画のような恋』/アンソロジー(有川浩・角田光代ほか)
あらすじ: 人気作家たちによる短編恋愛小説集。映画のワンシーンのような、印象的な恋が綴られる。
おすすめポイント: いろんなタイプの“大人の恋”を少しずつ味わえる贅沢な一冊。短編なのでスキマ時間にぴったり。
45. 『スロウハイツの神様』/辻村深月
あらすじ: 作家や映像作家が共同生活を送る「スロウハイツ」を舞台に、それぞれの過去、夢、恋愛が丁寧に紡がれていく群像劇。
おすすめポイント: 創作と恋が複雑に絡み合う青春と大人の狭間の物語。辻村深月の世界観がたっぷり味わえる一冊。
次回は【第10回:泣ける恋愛小説編①】をお届けします。涙なしには読めない、心に響く感動のラブストーリーたちをご紹介します!
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