今回は、年齢を重ねたからこそ生まれる“深くて複雑”な恋愛を描いた大人の恋愛小説を紹介します。不倫や道ならぬ恋、人生の岐路で揺れる心など、読み応えある作品がそろっています。
21. 『失楽園』/渡辺淳一
あらすじ: エリート編集者・久木と、人妻・凛子の情熱的な恋愛。純愛でありながらも、社会の枠からはみ出た関係が二人を破滅へと導く。
おすすめポイント: 官能と哀しみ、そして人生の美学が凝縮された名作。大人の恋愛の究極形。
22. 『昼顔』/井上由美子(脚本・小説版も出版)
あらすじ: 平凡な主婦・紗和が、不倫という禁断の恋に堕ちていく過程と、その代償を描いた物語。
おすすめポイント: 日常と背中合わせにある“非日常”。スリルと切なさが交錯する、心揺さぶられる物語。
23. 『ラブレス』/山本文緒
あらすじ: 会社の後輩と不倫関係に陥った主婦・遥。彼女の家庭、恋、人生の選択がリアルに綴られる。
おすすめポイント: 誰にでも起こり得る感情の揺れを、リアルに丁寧に描写。山本文緒ならではの共感度の高さが光る。
24. 『噂の女』/奥田英朗
あらすじ: とある地方都市で「男を惑わす女」と噂される咲子。彼女の存在を中心に、様々な人間模様と恋愛模様が展開していく群像劇。
おすすめポイント: 恋愛の裏にある打算や野心、人間の業を描いた痛快作。奥田英朗らしいユーモアと皮肉が光る。
25. 『ガール』/奥田英朗
あらすじ: 仕事に恋に悩む30代女性たちのリアルな日常を描いた短編集。等身大の恋愛や結婚、キャリアといったテーマが丁寧に盛り込まれている。
おすすめポイント: 「大人の恋に悩むすべての女性」に刺さるリアルさ。軽やかな文体で読後感も爽やか。
次回は【第6回:青春の恋愛小説編①】をお届けします。10代〜20代前半の甘酸っぱく切ない恋を描いた作品たちをご紹介します!お楽しみに🍓
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