今回は、学生時代を終えた社会人たちが繰り広げる、大人の恋愛模様を描いた作品を5冊ご紹介。恋愛だけではなく、仕事や人生とのバランス、価値観のすれ違いなど、大人ならではの悩みがリアルに描かれています。
36. 『東京タワー』/江國香織
あらすじ: 20歳の青年・透と、20歳以上年上の人妻・詩史との不倫関係。都会の中で静かに育まれる、孤独で美しい恋愛。
おすすめポイント: 耽美的な文体と、感情の機微が繊細に描かれた大人の純愛。読むたびに違う感情が湧いてくる。
37. 『勝手にふるえてろ』/綿矢りさ
あらすじ: 26歳のOL・ヨシカは、中学時代に片想いしていたイチと、今アプローチしてくるニとの間で揺れる妄想女子。現実と妄想の狭間で奮闘する恋愛劇。
おすすめポイント: 恋に不器用な女子のリアルな心の声がクセになる。笑って泣けて、共感度抜群!
38. 『かのこちゃんとマドレーヌ夫人』/万城目学
あらすじ: 小学3年生のかのこちゃんと、飼い猫・マドレーヌ夫人の視点で語られる物語。大人の恋愛も、童心の目を通すことでやさしく描かれる。
おすすめポイント: 不思議な視点と温かい語り口で、大人の恋愛もほっこり描かれる癒し系小説。
39. 『人のセックスを笑うな』/山崎ナオコーラ
あらすじ: 美術学校に通う19歳の青年・みるめが、年上の非常勤講師・ユリとの間に芽生える恋。純粋で危うく、でもどこか懐かしい大人の関係。
おすすめポイント: タイトルに反して、内容はとても繊細で真面目。年の差恋愛を瑞々しく描いた異色のラブストーリー。
40. 『風が強く吹いている』/三浦しをん
あらすじ: 箱根駅伝を目指す大学生たちの青春を描く物語だが、その中には恋も友情も夢も詰まっている。社会に出る前の“準社会人”的な青春群像劇。
おすすめポイント: 恋愛だけでなく、人とのつながりや成長が丁寧に描かれ、心を揺さぶる。読後は走り出したくなるはず!
次回は【第9回:社会人の恋愛小説編②】をお届けします。さらに深く大人の恋愛事情を描いた、切なくも美しい物語をお楽しみに!
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