今回は、さらにもう一歩踏み込んだ“恋×ミステリー”の世界へ。恋心が事件の鍵になることもあれば、真実が愛を試すことも。切なさとスリルが同居する5作品をご紹介します。
81. 『冷たい校舎の時は止まる』/辻村深月
あらすじ: 冬のある日、校舎に閉じ込められた高校生たち。彼らが抱える記憶と想い、そして“死”の謎に迫っていく。
おすすめポイント: 青春と恋、そして死に向き合う密室ミステリー。胸が締め付けられるような切なさも。
82. 『夜のピクニック』/恩田陸
あらすじ: 高校の伝統行事・24時間歩き通す「歩行祭」を舞台に、一夜のうちに解けていく秘密と想い。男女のすれ違いも描かれる青春群像劇。
おすすめポイント: 恋愛要素は控えめながら、じわじわと心に染みる。静かな謎と感情の波が魅力。
83. 『恋文の技術』/森見登美彦
あらすじ: 大学の農学部に所属する主人公が、田舎の研究施設から手紙を通して日々を綴る中、次第に浮かび上がる恋心と不可思議な出来事。
おすすめポイント: ユーモアと知性、そして恋が絶妙に絡む。書簡形式で進む独特なスタイルも魅力。
84. 『赤い指』/東野圭吾
あらすじ: 家庭内の事件を中心に描かれる加賀恭一郎シリーズの一作。家族と向き合う中に、隠された恋や過去が浮かび上がる。
おすすめポイント: サスペンスの中に静かに流れる人間ドラマと恋の余韻。深いテーマを感じさせる傑作。
85. 『パラレルワールド・ラブストーリー』/東野圭吾
あらすじ: ふたつの世界で交錯する“彼女”の存在と記憶。愛したはずの人が別の世界では他人になる。並行世界をめぐるSF恋愛ミステリー。
おすすめポイント: 一気読み必至の構成と、切なすぎる結末。恋と記憶、真実に翻弄される極上のミステリー。
次回は【第18回:恋と青春編①】をお届けします。瑞々しくてまぶしい、学生時代の恋や友情をテーマにした青春恋愛小説をご紹介します。
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