こんにちは!
今日は、読みやすさ満点、笑いのツボを確実に突いてくる短編集をご紹介します。
それがこちら!
📘 『イン・ザ・プール』奥田英朗(文春文庫)
■ どんな物語?
主人公は、神経科医の伊良部一郎先生。
見た目は太っちょでお坊ちゃん風、注射フェチで患者をやたら注射したがる変わり者。
しかし彼にかかると、どんな深刻な心の病も、**笑いと共にスッキリ解決(?)**してしまうのです。
本書は、そんな伊良部先生のもとに訪れる患者たちを描く短編集。
- ネット依存症の青年
- 性的不能を恐れるサラリーマン
- 頭痛が止まらないテレビ局員
- 水泳中毒になった男……など
深刻な悩みを抱える人々が、伊良部先生の自由すぎる治療で振り回される姿がもう、抱腹絶倒!
■ 読んでみた感想
まず断言します。
伊良部先生、狂ってます(笑)
白衣の天使であるはずの看護師マユミも、超やる気がなくてスマホばかりいじってるし、患者より病院側がヤバいんじゃないかという疑念が拭えません。
でも!
その狂気の中に、なぜか患者たちが少しずつ前を向き始めるのが奥田英朗作品のすごいところ。
深刻だったはずの悩みが、笑っているうちにどうでもよく思えてくる。
本を閉じるころには、**「まぁ人生、いろいろあるよね!」**と元気になれる不思議な読後感でした。
短編集なので、1話ずつ気軽に読めるのも嬉しいポイント。
しかもどの話も完成度が高いので、どこから読んでも面白い!
■ コメディー要素の魅力ポイント
- 伊良部先生の破天荒すぎるキャラクター
- 看護師マユミの脱力感と自由さ
- 深刻な症状を笑いでぶっ飛ばすカタルシス
■ こんな人におすすめ!
- とにかく笑いたい人
- 日常に疲れている人
- 医療系ドラマや小説が好きだけど、もっと軽く楽しみたい人
- 奥田英朗作品をまだ読んだことがない人(入門編に最高!)
■ まとめ
『イン・ザ・プール』は、
**「笑える」「軽い」「でもちょっと深い」**という三拍子がそろった傑作短編集。
伊良部先生に振り回されながらも、悩みを抱える患者たちが少しだけ救われる姿に、きっとあなたも元気をもらえるはず。
「何も考えずに笑いたい!」という日に、これほどぴったりな本はありません!
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